新年明けましておめでとうございます。
医療法人 千徳会
理事長 成川 守彦
平成29年の輝かしい新年を皆様と共に恙なく迎えることが出来ましたのも、偏に皆様のご支援ご厚情の賜と、衷心より御礼を申し上げます。
桜ヶ丘病院のロビーに大きな陶板がかけられています。そこには、ローマ帝国時代のギリシアの医学者ガレノス(129-200年頃)の言葉が書かれています。
「最高の診療は 医師と患者の限りない“信頼”と深い“愛情”の上に築かれます」
この言葉は、現在の医療にも通じる言葉、いや、現在だからこそ必要とされる言葉であると考え、昭和57年の桜ヶ丘病院開設時に、この陶板を作成し、職員一同の目標として掲げてきました。
ガレノスは、臨床医としての経験と多くの解剖によって体系的な医学を確立し、古代における医学の集大成をなし、彼の学説はその後ルネサンスまでの1500年以上にわたり、ヨーロッパの医学およびイスラームの医学において支配的なものとなりました。彼の医療書は総ての医療に関して500種類にのぼり、540の植物、180の動物、100の鉱物が記載され、ガレンの生薬として有名であります。(現代から見れば、ガレノスの理論は部分的には正しく、部分的には誤りである。)
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます 。